体内酵素が減少する要因
酵素学の第一人者である米国のエドワード・ハウエル博士は、生涯、体内で作られる体内酵素の総量は、遺伝子によって決められていると発表しています。
体内酵素は、加齢(特に40歳以降)とともにだんだん減少していき、生命維持に必要な酵素が維持できなくなると、人は一生を終えることになります。
さらに体内酵素は、以下のような要因で消費されていきます。
・食事
肉料理などのタンパク質や、酸化した油を使用した加工食品、インスタント食品、白米や白砂糖などの精製食品や食品添加物などは、消化酵素を大量に消費します。
また、暴飲暴食も、酵素が劇的に消費されます。
現代人は消化酵素を使いすぎて、慢性的な酵素不足になり、代謝酵素までも消化酵素として使わなければならない状況に陥っています。
消化酵素と代謝酵素は、互いに関連し合っています。
消化のために消化酵素が大量に消費されると、代謝酵素よりも消化酵素を生成しようとするため、代謝酵素が減少するのです(逆に病気などで代謝酵素が大量に消化されると、今度は消化酵素が減少します)。
・ストレス
人間は、日々色々な事を脳で考え、行動を起こしています。
脳の活動にも酵素が関わっていますので、通常の生活でも酵素は消費されています。
さらに、仕事関係や人間関係、環境変化などのストレスで脳が疲労すると、体内酵素を大量に使ってしまう原因になります。
イライラしているストレス状態を緩和するために、セロトニンという物質が働きます。
セロトニンは神経伝達物質で、精神的なバランスを保ち心を安定させる働きをしています。
このセロトニンを作りだしているのも酵素の役割です。
・有害物質や活性酸素の解毒
毒素を解毒するために酵素は大量に消費されます。
アルコール、タバコ、食品に入っている添加物、薬、ウイルス、病原菌、電磁波、排気ガスなど汚れた空気などです。
例えば、アルコールを摂取すると、アルコールを分解するのに必要な分解酵素を消費します。
ウイルスと戦うためにも、大量の酵素が必要となります。
風邪をひいたときに、食欲がなくなり消化の悪い食物を受け付けなくなるのは、酵素を消化のために使用せず、より多くの酵素を病気の治癒に使用できるようにするためです。